二等兵が１９歳の時、

大型二輪免許を取得し始めてリッターバイクに跨った。

リッターとは排気量１リッターを超えるバイク

すなわち約１０００ｃｃ以上を言う。

その時に所有したバイクは

カワサキ・ゼファー１１００だ。

色は火の玉カラー

空冷４発！

排気量１０６２ｃｃ

馬力は度重なる規制で最終的に大型バイクでは低出力の８６馬力

乾燥重量は２４５キロの鉄の塊。

マフラーはカスタムした　機械曲げチタンのヨシムラサイクロン。

乾いたサウンドが首都高に響く。

一昔前のカワサキは無骨で大雑把な工業製品だ。

そこがまた男達を惹きつける。

ギアをローギアに叩き落とすｶﾞｼｬｺｰﾝ！っと地響きし。

サイドスタンドをかけるとエンジンヘッドからオイル漏れなんて標準だ。

そんな些細なことなど気にするなとばかりに空冷エンジンの熱気は凄まじい。

バイクとは手がかかるほど愛着がわく。

そして、２００７年の規制で空冷エンジンのバイクはほとんどその歴史に幕を閉じる。